最初に、ARAGO/WinがどのようなSET環境を整えようとしているかについては
ARAGOW.INI」ファイルの、次の部分を参照すると良いでしょう。

[SetOnOff]
ALTERNATE=OFF
AUTOSAVE=OFF
BELL=OFF
CARRY=OFF
  以下省略

自分で作成するアプリにて、環境を整えてから動作させたい場合は、INIからSET句を
複写し、PRGの先頭で列記すると誤作動が防げると思います。


SET LANGUAGEに注意
 (Ver4.Xより、デフォルトがJAPANEASEに変更になっています)

SET LANGAGE TO JAPANEASE では、LEN("こうめい") -> 4byte
SET LANGAGE TO AMERICAN では、LEN("こうめい") -> 8byte
設定により、文字列長計算が異なります。フィールドに収まるか等で使用する場合には
AMERICANが間違いも少なく、便利と思われます。


SET CLOCK について

dBXL1.5Jでは、無かった設定です。
ARAGO/DOS では、SET CLOCK TO により画面上表示位置などを設定できました。
ARAGO/Win では、ON/OFFのみとなり、フレームの枠下位置に表示されます。


SET COLOR (色設定)について

Windows環境になり、フルカラーが使えるようになりましたが、実際に動作するマシンの
画面設定により、意図しなかった表示になってしまう事があります。
(開発段階から、実際に動作する環境を考慮する必要があると思われます)

多機種(複数台)にインストールする場合
 古いマシンで「WindowsNT」をインストールすると、ディスプレィドライバーが入手できない事が
 考えられます。
   Windows95なら、標準設定で 256色
   WindowsNTなら、標準設定で 16色  (環境によっても異なりますが)
 マシン設定が不明の場合、「RED/GREEN・・・・」など、あらかじめ ARAGOWで用意されている
 色設定にする事で、発色違いを防ぐ事が出来ます。


SET CUAENTER ON/OFFについて補足

OFF環境では、RETURNを押すと次のオブジェクト(ENTRYFIELDなどの部品)に移動できますが、
次の2つの部品に付いては制約があります。

DEFINE RADIOBUTTONS
 RETURNの巡回にこの部品を含めると、RETURNでは次に進まなくなります。
 巡回の最後、終了として定義するプッシュボタンの直前等に配置すると、良いのではないでしょうか。

DEFINE BROWSE
 RETURNの巡回にこの部品を含めると、RETURNでは次に進まなくなります。
 BROWSEに入った場合のリターンは、フィールドの移動としての役目に代わってしまいます。
 プッシュボタンなどにピックアップキャラクタを設けておいても、BROWSEからキーボード操作だけで
 抜け出せなくなってしまう事にも、注意が必要です。


SET DIRECTORY について(Windows環境では重要です)

SET DIRECTORYを指定しないと、最初にARAGOを起動した場所がデフォルトになります。
 ・インタプリタの場合は、ARAGOW.EXE/ARAGOPRO.EXE を配置した場所
 ・コンパイル後では、作成したEXEの場所
となります。

作成中試す場合には注意が必要ですが、関連する _ARAGOHOME 変数/_EXEHOME 変数等を
組み合わせて使用し、動作を制御してみて下さい。
PRGで動作を確認しコンパイルすると、通常はPRGを別フォルダ(ディレクトリ)上で作成しますので、
参照するディレクトリ位置変数が異なります。工夫してみて下さい。


SET FONT TO について

テキスト表示に付いてFONT指定が必要なのは、Windows環境になってからです。
このSETを使用すると、リソースを若干節約できるとの事です。

お勧めできない記述
  DEFINE TEXT  〜   FONT OF ”フォント名”,フォントサイズ

お勧めしたい記述
 SET FONT シンボル TO OF ”フォント名”,フォントサイズ
    ・・・・・
 DEFINE TEXT  〜    FONT シンボル

オブジェクト毎にフォント名を直に指定するより、最初に定義しておいて開発システム
全体で使用する方が、リソースの節約になるのだそうです。

*.FONTを指定しない場合
 個々のマシンで、画面表示に使用する文字設定がまちまちになります。
    使用する文字/大きいフォント小さいフォント  など。
 ボタンなどで文字がはみ出したり、エントリーフィールドで最終文字が見えなかったりしますので
 必ず指定するようにしましょう。


SET MESSAGE TOについて

DOS版で使用していたように、処理の進捗状況などを表示したい等の目的で使用していた
このコマンドも、Win環境ではユーザーに入力許可が戻ってきたときに一番最後に実行された
メッセージが表示されるだけとなりました。
メッセージで対処していた進行状況は、インジケータなどの新しいコマンドで対処して戴くと
良いでしょう。

もう少し詳しい説明は、初心者のためのプログラム動作説明を用意していますので、参考にして下さい


とりあえず、思いついた内容を記述してみました。一番詳しいのはHELPですが、代表的なもので
こちらに追加した方が良いと思われる事項がありましたら、要望を頂けると幸いです。