最初に、ARAGO/WinがどのようなSET環境を整えようとしているかについては
「ARAGOW.INI」ファイルの、次の部分を参照すると良いでしょう。
[SetOnOff]
ALTERNATE=OFF
AUTOSAVE=OFF
BELL=OFF
CARRY=OFF
以下省略
自分で作成するアプリにて、環境を整えてから動作させたい場合は、INIからSET句を
複写し、PRGの先頭で列記すると誤作動が防げると思います。
●SET LANGUAGEに注意
(Ver4.Xより、デフォルトがJAPANEASEに変更になっています)
SET LANGAGE TO JAPANEASE では、LEN("こうめい") -> 4byte
SET LANGAGE TO AMERICAN では、LEN("こうめい") -> 8byte
設定により、文字列長計算が異なります。フィールドに収まるか等で使用する場合には
AMERICANが間違いも少なく、便利と思われます。
●SET CLOCK について
dBXL1.5Jでは、無かった設定です。
ARAGO/DOS では、SET CLOCK TO により画面上表示位置などを設定できました。
ARAGO/Win では、ON/OFFのみとなり、フレームの枠下位置に表示されます。
●SET COLOR (色設定)について
Windows環境になり、フルカラーが使えるようになりましたが、実際に動作するマシンの
画面設定により、意図しなかった表示になってしまう事があります。
(開発段階から、実際に動作する環境を考慮する必要があると思われます)
多機種(複数台)にインストールする場合
古いマシンで「WindowsNT」をインストールすると、ディスプレィドライバーが入手できない事が
考えられます。
Windows95なら、標準設定で 256色
WindowsNTなら、標準設定で 16色 (環境によっても異なりますが)
マシン設定が不明の場合、「RED/GREEN・・・・」など、あらかじめ ARAGOWで用意されている
色設定にする事で、発色違いを防ぐ事が出来ます。
●SET CUAENTER ON/OFFについて補足
OFF環境では、RETURNを押すと次のオブジェクト(ENTRYFIELDなどの部品)に移動できますが、
次の2つの部品に付いては制約があります。
DEFINE RADIOBUTTONS
RETURNの巡回にこの部品を含めると、RETURNでは次に進まなくなります。
巡回の最後、終了として定義するプッシュボタンの直前等に配置すると、良いのではないでしょうか。
DEFINE BROWSE
RETURNの巡回にこの部品を含めると、RETURNでは次に進まなくなります。
BROWSEに入った場合のリターンは、フィールドの移動としての役目に代わってしまいます。
プッシュボタンなどにピックアップキャラクタを設けておいても、BROWSEからキーボード操作だけで
抜け出せなくなってしまう事にも、注意が必要です。
●SET DIRECTORY について(Windows環境では重要です)
SET DIRECTORYを指定しないと、最初にARAGOを起動した場所がデフォルトになります。
・インタプリタの場合は、ARAGOW.EXE/ARAGOPRO.EXE を配置した場所
・コンパイル後では、作成したEXEの場所
となります。
作成中試す場合には注意が必要ですが、関連する _ARAGOHOME 変数/_EXEHOME 変数等を
組み合わせて使用し、動作を制御してみて下さい。
PRGで動作を確認しコンパイルすると、通常はPRGを別フォルダ(ディレクトリ)上で作成しますので、
参照するディレクトリ位置変数が異なります。工夫してみて下さい。
●SET FONT TO について
テキスト表示に付いてFONT指定が必要なのは、Windows環境になってからです。
このSETを使用すると、リソースを若干節約できるとの事です。
お勧めできない記述
DEFINE TEXT 〜 FONT OF ”フォント名”,フォントサイズ
お勧めしたい記述
SET FONT シンボル TO OF ”フォント名”,フォントサイズ
・・・・・
DEFINE TEXT 〜 FONT シンボル
オブジェクト毎にフォント名を直に指定するより、最初に定義しておいて開発システム
全体で使用する方が、リソースの節約になるのだそうです。
*.FONTを指定しない場合
個々のマシンで、画面表示に使用する文字設定がまちまちになります。
使用する文字/大きいフォント小さいフォント など。
ボタンなどで文字がはみ出したり、エントリーフィールドで最終文字が見えなかったりしますので
必ず指定するようにしましょう。
●SET MESSAGE TOについて
DOS版で使用していたように、処理の進捗状況などを表示したい等の目的で使用していた
このコマンドも、Win環境ではユーザーに入力許可が戻ってきたときに一番最後に実行された
メッセージが表示されるだけとなりました。
メッセージで対処していた進行状況は、インジケータなどの新しいコマンドで対処して戴くと
良いでしょう。
もう少し詳しい説明は、初心者のためのプログラム動作説明を用意していますので、参考にして下さい
とりあえず、思いついた内容を記述してみました。一番詳しいのはHELPですが、代表的なもので
こちらに追加した方が良いと思われる事項がありましたら、要望を頂けると幸いです。