• ARAGOWで作成したEXEのインストールFDD作成手順(VB5.0用)


    ARAGO for Winで作成されたEXEは、専用のインストーラが用意されていないため、インストールは作成者が出向いて行うなど、汎用アプリとしての配布が困難でした。
    ここでは、VisualBasic5.0のセットアップウィザードを利用しての、インストールセット作成に付いて説明します。




    • Form1に対して部品を置きます。最終的にEXEを取り替える予定なら、何も置かなくても結構です。

      MN=Shell=("?????.EXE")
      END
      この理由は、著作権による問題をクリアする目的と、アイコンを変更したいために記述します
      ARAGOWで作成したEXEを""内に記述し、VBで作成したEXEは次の行で終了してしまいます
      すなわち、自爆用EXEです。利点としては、VB側のEXEには、Form1で指定したアイコン(絵柄)
      が有効になりますので、業務毎に違った絵柄でSTART_BARに登録できるからです。
      また、EXEの入れ替えを行わないため、万が一VBで作成していないEXEのためにSETUP.EXEを配布
      してはならない等の記述がある時でも、支障はなくなるわけです。



    • ?????.VBPファイルの名称をProject1のままにしておくと、そのまま登録グループ名と
      なってしまいます。上記でSHELL記述をされる方は、特にここで変更しておく事をお勧めします



    セットアップウィザードを起動します


    • VBで作成保存したプロジェクトファイルを指定します。

    • インストールセットの作成形態を選択します。FDDを選択すると自動で分割作成してくれますし、
      HDDを選択した場合は、MOやCD−Rに作成するために使用します。
      FDDを対象に作成する場合、3番目のディスクディレクトリがお勧めです。
      VB4でのウィザードに比べて、FDDの空き容量が非常に少なくなります(限界まで使用されます)
      そのため、SETUP.LSTの編集を行うと容量不足で保存できなくなってしまう不都合が生じます
      HDD上でイメージを作成しSETUP.BAKを削除したのち、FDDに複写するのが無難でしょう


    展開先を指定します。



    ローカル/リモートコンポーネントについて尋ねられますが、必要に応じて設定して下さい。ARAGOIなどについてSETUPを作成している時には、必要になると思われる項目です。



    • ここではファイルの追加を行います。必要のないファイルを削除したいのですが、VB5よりVB専用のDLLはほとんど無くなってしまいました。チェックを外すファイルについては気にする必要も無いでしょう
      ファイルの追加では、先頭ファイルをクリックし、最終をSHIFT+クリックすると、簡単に複数を指定できます。

      ARAGOWで作成したEXEに必要なファイル一覧

      • ARAGOW.INI ARAGO for Windowsの環境ファイル
        ARGRUN.DLL ARAGOの実行モジュール。
        ARGEXT.DLL EXTERNで外部のDLLを呼ぶためのDLLです。
        ARGMCI32.DLL VIDEO用のDLLです。
        ARGUT16.DLL 16ビット用のユニバーサルサンクDLLです。
        ARGUT32.DLL 32ビット用のユニバーサルサンクDLLです。
        ARGNET32.DLL ネットワークのためのDLL
        ARGIMM32.DLL MS-IME用のDLL
        MFC42.DLL MFC 実行用DLLです。
        MFC42JPN.DLL 〃 (日本語)
        MSVCRT.DLL MFC 共通DLLです。
        MSVCIRT.DLL 〃
        MSVCRT40.DLL MFC 実行用DLLです。
        *.WindowsのSYSTEMに入れなければいけないファイルもあるのですが、AppPath(作ったEXEと同じディレクトリ)でも、動作してしてしまいます。

        CTL3D32.DLL MFC 3D用のDLLです。
        *.これを入れなければ動作しない場合に、追加してください。このファイルに限り、2個以上存在すると、EXE実行時に警告が出てしまいます。

        その他、作成したEXEと同一名の INI ファイルも追加しておく事が良いと思われます
        ・・・必要なDBFファイルなども、忘れずに!!

        *.MFC〜/MSVCRT〜関係のファイルには、注意が必要です
        WINDOWS95のOSR1パッケージなどを新規にインストールした場合など、ソフトが全くインストールされていない場合には存在しない事があります。念のためにインストールリストに含める事をお勧めします
        入っていない事で表示される不都合は、EXE起動時に「ARGRUN.DLL NOT FOUND!」です。勘違いしやすい警告ですので、覚えておいて下さい。



      • 今回のSETUPでは、DLL/EXEの必要性チェックを警告するようになりました。
        あまり気にしないで、追加してしまって下さい。



      • 手動で追加したDLL/EXEに関して、確認して下さい
        DLLは $(WinSysPath) がデフォルトになってしまいますが、$(AppPath)でも問題なく動作します
        バージョンの異なったARAGOW作成のEXEがセットされている場合を想定して複写先を変更する事をお勧めします




      作成された SETUP.LST の一部です。VBで作成されたEXEに ついての情報を切り取ってみました。
      最終の情報が重要です。
      "PICDISP":ターゲットファイルのスタートバーへの登録におけるタイトル名を指定します
      "$(AppPath)\PICDISP.exe":ターゲットファイル名が指定されます。ここは HELPファイルなどでも結構ですし、XLSファイルなども動作します




      ARAGOWで作成したEXEの変更前の状態です




      「SETUP.LST」の一部です

      Title=PICDISP
      セットアップ時のタイトルです。VB4のときは、このタイトルがスタートバーに記述されましたが、今回はインストール時のみ有効となります
      例:Title=画像表示のテスト用

      DefProgramGroup=PICDISP
      登録ファイルが2個以上の場合、ここでの記述がグループ名となります

      DefaultDir=$(ProgramFiles)\PICDISP
      インストール時の初期ディレクトリを示します。
      作成したEXEがDBFをハンドリングする場合、この部分を直説指定に変更しないと、USE等が動作しなくなる事があります
      変更例)DefaultDir=C:\PICDISP

      Setup=setup1.exe
      セットアップの実際は、SETUP.EXE->SETUP1.EXEの順番で呼んでいるようです
      変更はありません

      AppExe=PICDISP.exe
      最初に起動するファイル名を記述して下さい。VBにて自爆を作成した場合には修正ありませんが、ARAGOW側を指定する場合には任意で変更して下さい。次行のUNINST用ファイルも同一名にしないと、ファイル削除機能が正確に動作しませんから、注意して下さい




      ARAGOWで作成したEXEをバー登録するには、後半の2つについてタイトルとパス名を記述しなければなりません。
      このサンプルを参考に記述して下さい




      SETUP変更後のサンプルです。


      以上で、インストール作成作業は終了です。VisualBasic5.0をお持ちの方は、ぜひお試しください。
      なお、製品に記述されている内容を無視したファイル配置部分もあります。すべての動作に付いて保証している訳ではありませんので、あらかじめご了承ください。

      また、OLE32系統のファイルが \WINDOWS\SYSTEM内に残ってしまい、別アプリがインストール出来ない事がまれにあるようです。
      現在調査中ですが、判りましたらまた情報を追加したいと思います

      不明な点や質問など、メールを頂ければ補足させていただきたいと思います。


      KOUMEI SHIMIZU