• Visual Basic以外で作成したEXEを、

    VB4.0インストーラを使用してセットアップを作ってしまう

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    ARAGO for Winで作成されたEXEは、専用のインストーラが用意されていないため、インストールは作成者が出向いて行うなど、汎用アプリとしての配布が困難でした。
    ここでは、VisualBasic4.0のセットアップウィザードを利用しての、インストールセット作成に付いて説明します。




  • とりあえず、部品を1つでも置きます。EXEとしての機能は考えていないので、何でも結構です。



  • VisualBasic4.0付属の「セットアップウィザード」を起動します。


  • 先ほど保存したプロジェクトファイルを選択します。


  • データベースエンジン選択は無視します。


  • インストールセットの作成形態を選択します。FDDを選択すると自動で分割作成してくれますし、HDDを選択した場合は、MOやCD−Rに作成するために使用します。



  • OLEサーバー指定は無視します。



  • OCXなどのファイルは使用しませんから、ここでチェックを外しても問題はありません。次のステップでインストール対象から外せまずので、このまま次に進んでも、かまいません。


  • インストール先は、アプリケーションディレクトリを指定します。


  • ここではファイルの追加を行います。また必要の無いファイルのチェックを、外します。
    PROJECT1.EXE以外のVisualBasicで必要なファイルのチェックを外します。
    但し、Project1.EXEだけは残しておいて下さい。SETUP.LSTを作る際に、エラーとなってしまいます。



  • ファイル追加を選択したダィアログです。たくさんのファイルを選択するには、SHIFT+クリックを使います。

    ARAGOWで作成したEXEに必要なファイル一覧
    ARAGOW.INI ARAGO for Windowsの環境ファイル
    ARGRUN.DLL ARAGOの実行モジュール。
    ARGEXT.DLL EXTERNで外部のDLLを呼ぶためのDLLです。
    ARGMCI32.DLL VIDEO用のDLLです。
    ARGUT16.DLL 16ビット用のユニバーサルサンクDLLです。
    ARGUT32.DLL 32ビット用のユニバーサルサンクDLLです。
    ARGNET32.DLL ネットワークのためのDLL
    ARGIMM32.DLL MS-IME用のDLL
    MFC42.DLL MFC 実行用DLLです。
    MFC42JPN.DLL
    (日本語)
    MSVCRT.DLL MFC 共通DLLです。
    MSVCIRT.DLL
    MSVCRT40.DLL MFC 実行用DLLです。
    *.WindowsのSYSTEMに入れなければいけないファイルもあるのですが、AppPath(作ったEXEと同じディレクトリ)でも、動作してしてしまいます。

    CTL3D32.DLL MFC 3D用のDLLです。
    *.これを入れなければ動作しない場合に、追加してください。このファイルに限り、2個以上存在すると、EXE実行時に警告が出てしまいます。

    その他、作成したEXEと同一名の
    INI ファイルも追加しておく事が良いと思われます
    ・・・必要なDBFファイルなども、忘れずに!!




  • MFC40??.DLLなど、DLLはデフォルトでWindows側にインストールされてしまいますので、ここで変更します。ARAGOに必要なDLLはすべて(AppPath)に指定しても動作するはずです。少々面倒ですが、ここですべてのターゲット先を変更してしまいましょう。




  • インストール作成中の画面です。FDDを指定した場合には、フォーマット済みのFDDを求めてきます。




  • 「SETUP.LST」の一部です

    Project1.EXEは必要ありませんから、エディターなどで削除してしまいます。その時、最終(例えばファイル30)の内容を複写し、30を行削除します

    Title=Project1は変更可能です。インストール時のタイトルと、スタートバーに登録された時のコメントですから、かっこよく付けましょう。
    例:Title=DoRefill(リフィール作成ツール)

    DefaultDir=$(ProgramFiles)$Project1
  • この記述は注意が必要です。32bit版のVBでインストールを作成すると、SETUP実行時は、「C:\PROGRAM FILES\Project1\」となってしまいます
    現在のARAGOでは「C:\PROGRAM FILES\SAMPLE.DBF」のようにスペースを含むファイルのハンドリングは出来ませんから、この部分を「C:\PROJECT1」のように直接指定に変更してください。
    PC98シリーズなどにもインストールする可能性がある場合、Windowsのドライブを認識できなければなりませんから、その時には最初の作業から16bit版で作成してください。16bit版では「C\:Project1\」となりプログラムフォルダーを指定しなくなります。
    なお、16bit版で作業をやり直さなくても、「Setup=setup132.exe」を「Setup=setup1.exe」に変更する事で、解決します。
    (SETUP1.EXEは、探して下さいね!)
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    AppExe=Project1.exe

  • 上記でProject1.exeは消してしまいましたから、ARAGOでコンパイルしたEXEに書き直します。ここでの記述が、STARTバーでのショートカットになります。
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    例:AppExe=dorefill.exe


  • 以上で、インストール作成作業は終了です。VisualBasic4.0をお持ちの方は、ぜひお試しください。
    なお、製品に記述されている内容を無視したファイル配置部分もあります。すべての動作に付いて保証している訳ではありませんので、あらかじめご了承ください。

    不明な点や質問など、メールを頂ければ補足させていただきたいと思います。

  • KOUMEI SHIMIZU